2009年12月9日水曜日

無題

サヨナライツカ

永遠の幸福なんてないように
永遠の不幸もない

いつかサヨナラがやってきて、
いつかコンニチハがやってくる

人間は死ぬとき、愛されたことを思い出すヒトと、
愛したことを思い出すヒトとにわかれる

私はきっと愛したことを思い出す



辻仁成のサヨナライツカの中にでてくる一説。
今日一気に読んで、深ーく考えさせられました。

私は、いったいどっちだろう。

漠然と現時点では、自分は愛されたことを思い出すだろうなと思う。

私のおばあちゃんは92歳でどれだけ愛されていたかを
大切そうに語ってくれる。
それは大半が彼女の父親からどれだけ愛されたかを語ることが多い。
残念ながら夫であった私の祖父の話しは滅多にでない。
言葉に出さない心に秘めた思いがあるのかもしれない。

きっと、愛した事を思い出すって辛いことが多いだろうと思う。
愛されたことだけを自分の引き出しから、たまに出して眺めるのは、
幸せでしょう。

死ぬ前まで答えは分からないけど、
苦しくなっても愛したヒトのことを思い出したいと思う。

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