外国人の多い香港には差別はないと勝手に決めつけていたけれど、やはり、ここでも差別は存在し、根を張っている。
フィリピン、インドネシア、マレーシアから来たメイドさん方は特に差別されている。
うちのパートタイムのお手伝いさんが、
「毎回マンションのセキュリティに身分証の提示を求められ、番号をひかえられる。」
と悲しそうにボソっとこぼした。
そりゃそうだ!
香港人の友達には身分証の提示を求めることは絶対にしない。
もちろんセキュリティは大事だけど私も考えさせられた。
堰を切ったように彼女は、差別を受けたシチュエーションを教えてくれた。
友達のマンションのロビーで知らないおばさんに、
「なんでメイドが化粧して香水をつけてるの?」と聞かれ、
「この世の中であなただけがお化粧してるとおもってるの?」と言い返したこと、
前の仕事先でオフィスに座っていたら「なぜメイドのあなたがそこに座っているの?」と聞かれ、
「なぜなら私は知識があって香港永住権を持っていて、私は英語が話せるから座っているのよ」
と答えたら何も言えなくなったことなどを教えてくれた。
彼女のご主人は香港人であり、1人お嬢さんがいる。
香港には12年も住んでおり、永住権を持っている。
彼女は、「お前のかあちゃんメイドだろーー!」とよく娘がいじめられ、いつも泣いて帰ってきたことを教えてくれた。
彼女は娘に、お前に何が分かると言い返せと教え、娘にタフになることを教えたという。
彼女は私にも、「ここ香港ではさまざまな差別や嫌なこともある。でも香港が大好きよ。でもね、タフにならないと!負けちゃだめよ!」と教えてくれた。
異国で暮らすということは、タフにならなければいけない!と私に叩き込んでくれた!
ありがとうと彼女に言いたい。
タフになる!と心に誓った。負けちゃいられねぇと血が騒ぐ
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